ビンディングのネジを緩めたところで手が止まったことがあります。どっちに何度動かせばいいのか分からないし、そもそも今が何度なのかも見ていませんでした。
調べると数字は出てきます。幅は肩幅くらいから少し広めで、前足が12度、後ろ足がマイナス6度あたりというのがよく出てくる組み合わせです。前をプラス、後ろをマイナスに開くのがダックスタンスと呼ばれる形で、自分も最初はこれをそのまま入れていました。しばらくそれで滑っていて、悪くはないんですが自分の板という感じにはならなかった。
【幅は床で決まる】
幅のほうは板に乗る前に決められます。
肩幅くらいに足を開いてその場でしゃがんでみて、膝が内側に入ってきたり太ももの外側が突っ張るようなら広すぎです。逆に腰が落ちきらなくて窮屈なら狭い。床で楽に低くなれる幅が、そのまま板の上で低くなれる幅になります。広いほうが安定しそうに見えるんですが、広げすぎると膝が曲がらなくなって、結局ずっと立ったままの姿勢で滑ることになりました。
グラトリをするなら、そこから少しだけ狭めておくと扱いやすくなります。ビンディングから板の端までの距離が取れるぶん踏み込んだときの反発が出しやすくて、オーリーの高さは角度よりこっちで変わります。
【角度はやりたいことで決まる】
前足を開いていくほど体が進行方向を向きやすくなるので、カービングで先を見るのが楽になります。
グラトリをするなら、後ろ足はマイナスに入れておいたほうがいいです。スイッチで滑る場面が必ず出てくるので、レギュラーのときと膝の動きが変わらないほうが、途中で向きが入れ替わっても崩れません。前12度の後ろマイナス6度あたりから始めて、スイッチが窮屈ならマイナスを増やしていけば足ります。
自分はビンディングがバートンで、ディスクの刻みが3度ずつでした。1度ずつ詰めるような調整はそもそもできません。それでも3度動かすと別の板みたいに感じることがあって、ダックのまま少しずつずらしては滑ってを何度も繰り返していました。落ち着くまでにずいぶんかかっています。
ネジは四隅を順に締めるより、対角の組を交互に少しずつ入れていったほうがいいです。片側だけ先に締め込むとディスクが傾いたまま固定されることがあります。それと滑っているうちに振動で緩んでくるので、初めて履いた日の帰りにもう一度増し締めしておくと安心です。
そのあとカービングをやりたくなって調べたら、前振りがいいと出てきました。後ろ足のマイナスをやめて、前と同じプラス側へ振る形です。今は前が30度で後ろが18度、ダックのころとは完全に別の乗り物になりました。
カービングがメインでときどきグラトリを混ぜるくらいの日なら、自分はもう前振りのまま滑ってしまいます。本格的にグラトリだけやりたい日はダックへ戻しますが、年に1回か2回あるかどうかです。
その日やりたいことによって合う角度は変わるんですが、シーズン中に何度も変えているとどれも中途半端なまま春になります。やりたいことは本当はもう決まっていることが多いので、一度決めたらしばらくはその角度で滑り続けたほうが早いです。自分はカービングと決めてしまったので、前振りのままグラトリもやっています。
角度を変えたときは数字を控えておくと、戻したくなったときに戻せます。
自分が一番低くしゃがめる幅と、その年やると決めたことさえ固まっていれば、数字のほうはあとからついてきます。